広島店

脱毛における諸説 「頭皮緊張説」について  ~その➁~

今年もあとわずかですね! 皆さんは良い年でしたでしょうか??

広島店のマキです(^U^)ノ~YO

 

9月のブログでお話した、脱毛における所説『頭皮緊張説』について今回その続きとなります。

 

 

今回お話しするのは『皮脂腺肥大説』です。

 

現代は食生活において「飽食の時代」といわれ、動物性タンパク質(ハンバーグ・焼き肉等)や油を多く使った加工食品、菓子類(フライドチキンやポテトチップス等)など、油分の多い酸性食品が一般化して食生活が欧米化し、また昨今の激辛ブームに見られるような刺激の強い食品も多くなっています。

戦前戦後に薄毛の多い民族は米国やEU(ヨーロッパ諸国)に圧倒的に多く、日本は逆に少ないぐらいでした。

これは豆腐や野菜などの植物性たんぱく質を多く採っていたからだと考えられます。

 

ところがこの時代になってなぜ、20~30歳代の比較的若年層に壮年性脱毛症が激増しているのかを考えると、この欧米化した食生活も関係していると思われます。

毛包の附属器官である皮脂腺からは通常一定量の皮脂が作られて分泌され、さらに毛穴から排出して頭皮にいる常在細菌が乳化され、それが天然の乳液となって頭皮や髪の潤いとして役立ったり、保護の役目を果たしたりしています。

しかし酸性食品や刺激の強い食品中心の生活や運動不足になることで、血液が酸性化して皮脂腺が過剰な皮脂で充満し、肥大化します。

すると多量の粘りのある皮脂が洗髪しても追いつかないほど過剰に分泌されるため、毛孔部のすり鉢状になっている部分に溜まり、それが空気中のホコリやゴミ、あるいは酵素などによって酸化し塊となります。

 

この塊のことを過酸化脂質(ケラチンリング)と呼びます。

この過酸化脂質が毛孔で蓋の役割をしてしまい、本来皮膚から表に出るはずの皮脂が毛包内を逆流し、毛包・毛乳頭が脂にまみれ(シーチキン状態)、毛髪の成長阻害や髪の固着力低下を招く事になります。

さらに、毛包と皮脂腺は一体化しているため、皮脂腺が肥大化した影響で毛包が小さくなる、いわゆる「毛包のミニチュア化現象」が発生し、軟化した細い髪しか生えなくなります。

 

また、直毛だった人が最近細くてくせ毛になってきたと言っている人は、皮脂腺肥大による毛包のミニチュア化が起こっていることにより、毛包の形が少し変形している
ことも考えられます。

 

皮脂腺が肥大化する要因には食生活のみならず男性ホルモンの影響によるところも大きく、男性型脱毛と脂漏性脱毛の併発を起こしやすいのはこの因果関係によるものです。

この状態を見極める観察ポイントとしては、脱毛した毛の毛根に皮脂が付着しているかを確認して見て下さい。

 

食生活に気を付けて 丈夫な髪の毛を育てましょう。(●ˇ∀ˇ●)

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