ど~も、ヘアコンタクト開発担当です。
発売してからすでに20年以上が経過しているヘアコンタクトなのですが、発売当初からプロモーション制作の会議で制作会社側と我が社の参加メンバー間でヘアコンタクトの打ち出し方を決めていく際にお互いの方向性をどのように調整していくかにとても苦労したことを覚えています。
制作側はヘアコンタクトの商品性を理解しつつも、いかに面白おかしく表現できるかを前面に出してきます。
一方プロピア側としては髪のお悩みを解決するアイテムなので、誠実で安心できる要素はしっかり押さえたいと考えるのです。
実際にサロンで相談経験のある方やウィッグ専門店を訪れたことのある方などを除き、ほとんどの人は毛髪商品を目にしたことはありません。
ですので大半の方がイメージするのはバラエティ番組で芸人さんが被っているカツラとかバラエティショップのパーティグッズコーナーに並んでいるカラフルな変身用カツラだと思います。
我々毛髪商品を扱う専門会社としては精密に再現させた毛髪製品を上記のような製品と同等に並べられるのは何としても避けなければならないのです。
制作会社サイドから出てくるアイデアはとても面白く、親しみやすく、インパクトもある内容が提案されてきます。
しかし、プロピアサイドの面々は出てくるアイデア一つ一つに対して間違った認識で伝わってしまう要素は無いか、おちゃらけた感じになってしまわないかなど、制作側から見たら重箱の隅を突っついて、ほじって、削りまくるじゃないかと思われていたかもしれません。
とはいえ従来からあるような有名芸能人が説明をしてモデルの男性の髪が増えるシーンをオーバーラップさせるような構成にはする気は毛頭無く、明るい動きも取り入れながら髪を増やす行動を起こすためのハードルをいかに下げられるかが制作会社側との共通認識ではありました。
毎回スキンヘッドのモデルの男性が登場するのも従来にはなかった広告表現でした。
全く髪の毛の無い箇所に自然な髪を再現できるというヘアコンタクト最大の特徴を打ち出すのに薄毛のモデルの髪を増やして見せるのでは今までと代わり映えしませんしインパクトもありません。
そこで日常スキンヘッドにしている人が髪を増やすかどうかは関係なく、全く髪の無いところに髪の毛を再現させる映像を採用したのでした。
そのヘアスタイルはモヒカンだったりコーンローだったり、丁髷だったりと遊び心は髪型に取り入れていました。
CMに出ている女の子の腕にヘアコンタクトを装着して引っ張るというのも打合せの時には「気持ち悪い」「グロテスク」といった意見もあったのですが、若い女の子が遊んでる感覚で見せることで大丈夫だろうとなり、撮影!
結果的にヘアコンタクトを象徴するアイコンのように広がっていったのでした。
そして遊び心という意味でヘアコンタクトから派生させた商品が生まれます。
つづきは次回に。