ど~も、ヘアコンタクト開発担当です。
さて、前回記事からの続きです(‘◇’)ゞ
10分から15分ほどで作業が終わり、ヘアコンタクトのヒゲサンプルを無事付け終わった俳優さんは椅子から立ち上ると姿見の前に移動し、じっと鏡の中の自分を見つめていました。

姿見の前にしばらく立っていた後にこちらを振り返り『バッチリです。ぜひこれを使わせてください。』と話されました。
そこには社長も同席していたので、その場で相談し「わかりました。ご協力します。」と返答しました。
ということで早速その場ですぐに型取りに取り掛かり、仕様決めを行いました。
仕様決めの打ち合わせを行っているときにヘアコンタクトのヒゲを作成依頼された理由が分かりました。
理由の一つは今回の映画で必要だったのは無精ひげのスタイルだったのです。
一般のネット式のつけヒゲでは毛を短くカットしてしまうとベースのネットが見えてしまい、ある程度の長さが必要になるため、その方法では無精ひげっぽく作ることはできませんした。

なので撮影で通常使っているものの中には適切なものがなかったのでした。
もう一つの理由は、主演の俳優さんはひげが濃いタイプではなく、さらにひげが伸びるのが遅く、撮影スケジュールの中で自分のひげを伸ばして撮影することは難しかったということで、そんな時にヘアコンタクトのCMを見ていた主演俳優の方が「このヘアコンタクトなら短く切っても大丈夫なのでは」と話したことで連絡が来たのでした。
ヘアコンタクトのヒゲの商品化が明確になっていない中で、いきなり無精ヒゲの制作ということで少々とまどったのですが、ヘアコンタクトなら大丈夫だろうと撮影日までに製品を仕上げていきました。
撮影がクランクインし、ヘアメイク担当の方からヘアコンタクトヒゲを使用する撮影スケジュールが入ってきました。
基本的には技術者を派遣して装着、仕上げを行えばよいのですが、会社としても初めての試みでしたので、初日は私も撮影に同行しました。
撮影は南東北のとある場所で行われました。
やはり、話題の映画ですので大きな敷地に巨大なセットを組んで新宿の街並みを再現するなど現場に行ってびっくりしました。
とはいえ、ヘアコンタクトを使ったシーンは屋外セットとは無縁の留置場セットを組んだ屋内での撮影です。
弁護士との接見シーンなど何カットかを撮り終えてその日のヘアコンタクト使用の撮影は終了。私の役目も終了です。
カメラを通してどのように映っているかを確認することはできませんでしたが、役者本人や監督、周りのスタッフの方から特に指摘が入ることなく進んでいたので一安心でした。














