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ヘアコンタクトの歩み⑤~新たな素材との出会いⅡ~|ヘアコンタクト開発秘話

どうも、ヘアコンタクト開発担当です。

前回のお話の続きから(#^.^#)

お見合いの初顔合わせも滞りなく終わり、ヘアコンタクト専用人工毛を手に入れるべく大手繊維メーカーとの取引が始まりました。

建前は、かつらや増毛といった従来品の毛髪として使用する形で仕入れていたのですが、実際にその人工毛を使って製品を販売することはしませんでした。

様々な試作品を作成して、仕上がりや品質特性を図るテストを行っていました。

そして製品の良さと誠意ある対応していただける取引先であることを確信したのでした。

取引を始めて数カ月、いよいよ本題である専用人工毛の話を打ち明ける時がやってきました。

ヘアコンタクトの構想を打ち明け、開発協力をお願いしたところ、先方からの回答はまさかの、、

『ごめんなさい』

話を聞けば協力できないという意味ではなく、その会社の人工毛は製造過程において1本の繊維を抜き取りボビンに巻くことができないということだったのです。

前回の記事でご説明した人工毛の製造工程における最初に原糸を作る際に十数本の繊維を同時に作ってすべてを束にした状態で加工等を行うので、最終的に出来上がった人工毛の束から1本だけを取り出すことができないとのことでした。

しかし我々も簡単にあきらめるわけにはいきません。

植毛機開発のために早くサンプルを用意したい状況であったこともあり、何とかサンプルを用意してもらえないかとしぶとく交渉継続。

具体的な話がなかなか進展しない中、数カ月たって先方の部長がボビンに巻いたサンプルを10本ほど持参してきてくれたのでした。

いきなりのプレゼントに歓喜(見た目は平静を装いながらもきっと喜びの表情があふれていたと思います)したのもつかの間、部長から『このサンプルを最後にこの話は終わらせてほしい』との申し出があったのでした。

植毛機の検証にも必要だろうと生産現場に掛け合いなんとかサンプルを用意したが、数本のサンプルを作るために大量の人工毛を無駄にしてしまっていたのでした。

“また振り出しに戻ってしまうのか”と落ち込む心を何とか奮い立たせて進まなければならないのが開発です。

とはいえ植毛機検証に用意していただいた貴重なサンプルも使いきってしまい、植毛機の開発も一気にペースダウンしてしまいました。

自社で毛髪の束から1本の髪を取り出す装置にチャレンジするなど別の切り口でアプローチしてはみたのですが、どれも失敗。

提供して頂いたサンプルを使い終えた後も試行錯誤を続けていた我々の状況を見ていた繊維メーカーの担当部長が、「できるかどうかはわかりませんが、改めて製造部門と協議してみましょう」と再度専用人工毛製造に向けて動いてくれることになりました。

そして、数か月後…なんと人工毛製造を引き受けてくれたのです!

開発への歩みを止めなくて本当に良かったと実感した瞬間でした。

人工毛サンプルの提供が始まってからしばらくして知ったのですが、ヘアコンタクト専用人工毛のために今までには無かった新たな製造ラインを立ち上げることで実現できたとのことでした。

人工毛に使う繊維は細く、強度が低いため、大変苦労されたそうです。

製品発売までに様々な修正点を加えて唯一無二のヘアコンタクト専用人工毛が出来上がりました。

しかし…新素材の探求はまだまだ続くのでした。

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