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ヘアコンタクトの歩み④~新たな素材との出会い~|ヘアコンタクト開発秘話

どうも、ヘアコンタクト開発担当です。

前回は、ヘアコンタクトの機械製造の一端である植毛針の話をしましたが、今回はその針との関係が大きい髪の毛についてお話ししたいと思います。

ヘアコンタクトは多くの専用素材を用いて作られています。

ヘアコンタクトに使用している髪の毛は人工毛になります。人工毛の持つ特性などは、また別の機会にお話しするとして我々がヘアコンタクト専用の人工毛に出会う馴れ初めから話を始めさせていただきます。

かつらや増毛など様々な毛髪商品には人工毛が使われています。

それらの製品を作成する際には数十センチにカットされた人工毛を用います。

かつらの場合にはベースになるネット等に結び付けて髪の毛を作っていきます。

以前にお話をさせていただいているとおり、かつらは基本的に手作りなので、一定の長さにカットされた髪の毛を1本1本手に取って作業を行っているのです。

一方、機械化によるヘアコンタクト製造を進める上では、長く巻かれた(刺繍やミシンに使うボビンのような)人工毛が必要でした。

ところが…そのように作られた人工毛を手に入れることは容易ではありません。

いろいろと工程は細かくあるのですが、繊維は簡単にいうと原糸製造~加工~染色といった流れの中で製造されます。

人工毛(化学繊維)を作る工程と、ある程度の長さに切って使うというかつらを手作りする方法、このような理由から人工毛はボビン状で作って提供することがありませんし、必要とされなかったのです。

世の中にはボビンに巻かれた繊維は当たり前のようにあるので、簡単に手に入るものだと踏んでおり、入手困難であることは想定外でした。

とはいえ植毛機の開発は進んでいましたので、植毛テストは人工毛ではなくテグス(いわゆる釣り糸)を代用して行っていました。

しか~し、テグスでのテストには大きな問題があります。

髪の毛の太さに近いものを使うのですがテグスは人工毛に比べて“つよい”!

魚と格闘するために作られている物なので、とっても丈夫。

少々強く引っ張っても伸びたり切れたりしません。

これではいつまでたっても本来の細かい調整作業に入れません。

当然のごとく植毛機製造担当からは、実際に植毛する人工毛を早く用意してほしいとせかされ続けていました。

ということで専用人工毛の共同開発先を探していたのですが、新商品開発というのは秘密裏に進めるものであることから、最初から明確な目的を開示して話をすることができません。

またすでに多くの取引先を持つ人工毛の製造元に話をすれば、狭い業界なので他社に情報が漏れる心配もありました。

企業が様々な開発するときには、お互い契約書を交わして情報漏洩が無いようにしていくものですが、ヘアコンタクトは社運をかけた開発だったので、慎重に慎重を重ね進めていました。

さらに当時、外部との交渉は社長を含めたった3人だけで行い、社内にも開発情報が広がらないよう注意して進めていたので、思ったよりも時間がかかっていました。

まだ見ぬ相手を探し求めている中、人工毛の製造を始めたばかりの繊維会社(世界的な繊維メーカー)の情報を入手しました。

しかし当時、その会社は人工毛をまだ外部に販売していなかったので、問い合わせをしたあと、先方の担当者はどこから情報を得たのかを確認するためにすぐに来社してきました。

さあ、お見合いを始めます。

前述したように慎重に慎重を期していたので、最初の打ち合わせ時にはヘアコンタクト開発の話は一切しません。

まずは自社の従来品に人工毛を使いたいと話し、通常の人工毛を購入する交渉からスタート。

相手の人柄や性格(企業姿勢や商品特性)が分からなければ真剣なお付き合いはできませんからね。

ヘアコンタクト専用人工毛の共同開発については次回~新たな素材との出会いⅡ~にてお話させていただきたいと思います。

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