このところという表現で適切なのかというのはさておき、このところ通り魔事件やら押し込み強盗とか物騒な事件をしょっちゅう耳にする気がしますね。
かといって以前の方が治安が良かったのかというと、どうやら昭和の頃の方が今よりも犯罪発生率は高かったんだそうです。
そう言われてみれば、反社的な人達の抗争やら学生運動やら空港闘争やら色々ありましたから「その通りかも」と合点がいく気がします。
そう気付いて思い返してみると、「夜間のオフィスや事務所に忍び込んで金庫をこじ開けて現金を盗み去る」といった事件をよく耳にしていて、
そんな事件を流すニュースで毎度登場していたセリフが「金庫をバールのようなものでこじ開けて」でした。
子供心ながらに「『のようなもの』って何だよ(笑)金庫こじ開けることが出来る様な道具って言ったらバールくらいしかなくね?」
なんてツッコミを入れていたものでした。
日本人は曖昧を好むようなので断定しない実に日本的な報道表現ということなんでしょうね。
タイムパフォーマンスの為に映画やドラマを倍速再生で見る人が珍しくなくなってきている等、合理的思考をする人が主流になりつつある現在、そういった曖昧な表現は使われなくなってきているのかと思いきや、この間耳に入ってきた押し込み強盗の報道で、
「被害者はヒモのようなもので縛られて~」と・・・
「『のようなもの』生き残ってるね!!」
「生き残ってるどころか『ヒモのようなもので縛る』ってなんだよwww」
「ヒモって時点で細長い何かなんだから、物が特定できていないとしても『ヒモ状の物』でよくない?w」と
ツッコミがあふれる位に進化をとげていました。
「のようなもの」恐るべしです((((;゚Д゚)))
一つの言葉でも色々な意味がある日本語は言語の中でも屈指の難しさらしいのですが、「のようなもの」ってのも考えてみるとなかなか厄介な言葉ですね。
私の世代あたりが記憶として残ってるギリギリらへんっぽいですが、
「牛肉は高級品すぎてそう簡単に口にできないけど、そんな感じの肉が食べたいよね」って
望みを叶えちゃうよ、みたいな感じで「牛肉のようなもの」としてクジラ肉が流通していましたし、
最近では世の中のヘルシー思考に応えるべく色々なメーカーが「植物原料の肉のようなもの」を出しています。
どちらも普通に食べられはしますがどちらも「牛肉ですか?」「肉ですか?」と聞かれたら「では無いよね」という回答になると思われます。
一方実体験が無い為、想像でしかないので説得力に欠けるかもしれませんが、妻に他の女性と親密な関係になっている証拠を掴まれて
「アンタこのOOって女何なのよ!!どういった関係??」なんて感じに問い詰められて
「不倫のようなものだ」なんて答えようものなら大変なことになるかと思われます((((;゚Д゚))))
否定的と肯定的という真逆の意味合いが前後の流れではなく対象となる物事で変化する「のようなもの」はやはり恐るべしですね。
我々の仕事に関わる部分でも世の中には、ほぼ清涼成分くらいしか含まれていないのに「育毛OO」なんて名乗っている「のようなもの商品」が流通していたりとかする様です。
「~のようなもの」じゃないの色々取り揃えてます!
ご相談はお気軽に!!