ど~も、ヘアコンタクト開発担当です。
オリジナル粘着剤探しがスタートしましたが、我が社は化学材料メーカーではありませんので、粘着剤会社探しが初動業務となります。
ホームセンターを周り接着剤、ボンド、糊、粘着テープなどなど裏面の販売元を見てはカゴに入れていき、ドラッグストアでも同様に絆創膏やテーピングシートなどを買い集めてきます。
ある程度集まったところで、販売元をリストアップして、医療用や直接皮膚に使用する商品の会社を皮切りに片っ端から問い合わせをしていくうちにわかってきたことがありました。
それは多くの会社が、製品を自社で製造しているのではなく、OEM商品(企画した商品を専門の製造会社に委託して、オリジナルデザインのパッケージ等で自社商品として販売)であるということでした。
販売会社 「自社では作っていないんですよ」
私 「そうしましたら、実際に作られている会社をお教えいただけませんでしょうか」
販売会社 「申し訳ありませんが、お教えすることはできません」
こんなやり取りが、何社も続くわけです。
普通に考えれば、取引もない聞いたこともない会社からの問い合わせなのですから、当然と言えば当然なんですけどね。
中には自社で製造している会社もあったのですが、新たな粘着剤開発製造の話を切り出すと、ほとんどの会社に電話の時点で断られる状態でした。
そんな中ある1社が「一度話をお聞きしましょう」と前向きに対応していただき、出向いてきてくれました。
期待に胸を膨らませながら担当者と会って話を進めます。
今まで通り、新商品の詳しい話は伝えられない中、「かつら用の新たな粘着剤を直接製品に塗布して作りたいので、粘着剤のみを供給していただく企業を探しています」という名目でお願いしてみたのですが・・・
答えはNO
話をしていく中で、製造元として要望された仕様で粘着剤を作ることは可能なのですが、出来上がった粘着剤はシートなどの基材に塗った形態として提供はできるが、粘着剤のみを提供することはできないということでした。
基材がついた状態では既存のかつら用両面テープと同じことになり、ヘアコンタクトの特性が生かせなくなってしまうのです。
その後、直接話すことができた粘着剤メーカーも同様の回答でした。
我々は業界知識の無い素人でしたが「まあ、専門メーカーにお願いすれば何とかなるだろう」という浅はかな考えはもろくも崩れてしまったのです。
当初の目論見が外れたことで、「さあ困ったぞ。次の手を考えなければ」となった我々が選んだ道は・・・・
次回、「素人が故の更なる無謀な選択」へとつながっていくのでした。