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ヘアコンタクトの歩み(22)~究極の密着素材~

新しい製品の幕開け~究極のヘアアイテム~

ど~も、ヘアコンタクト開発担当です。

 

ヘアコンタクトの社内プレゼンも終わり、いよいよヘアコンタクトを世の中にお披露目する番です。

当時の我が社は、社員数も少なく広報専門の部署は無く、開発担当者が自らプロモーションを考えなければなりませんでした。

 

広告代理店やデザイン会社を交えてヘアコンタクトの商品特性を理解してもらうためにはどのように打ち出せばよいのかを何度も打合せしていました。

すでに業界各社の広告は自然な髪を画像や映像を用いて自社製品のアピールを行っています。

なので、“ヘアコンタクトは自然です”と謳ったところで消費者は今までの商品と何が違うのかはわかりません。

従来のカツラではできなかったがヘアコンタクトならできることを分かりやすく表現することが重要であると、意見を出し合いながら広告表現を検討し続けました。

打合せしている中で、以前我々が開発試作品を腕や体に貼って検証していた時のことを思い出しました。

会食の際に同席した人間に対して、「実は新しい発毛剤を開発して腕から毛が生えてきたんだ」と言って腕に付けたヘアコンタクトを見せて相手がびっくりしている反応を見て、面白がって何度もやっていたことを話しました。

 

 

そこで、「そうだ!頭とかではなく、普通では髪が生えないところにヘアコンタクトを付けて見せれば明らかに今までとは違う商品だと思ってもらえるのではないか」という話になり、どの部分につけるのが良いか、見た目に不快なイメージになるような場所は良くない。できれば毛が生えていても美しく見えるようなところが良いだろうといろんな箇所をあげていった中で決まったのが指先に装着することで、それがヘアコンタクトの最初の演出になったのです。

 

新しくヘアコンタクト用に撮影した指に髪が生えたビジュアルを用いてパンフレットの作成、新聞や雑誌等の広告の刷新を急ピッチで進めなければなりませんでした。

何故急ピッチで進めなければならなかったのには理由がありました。

実はこの時、当初の予定よりも3カ月以上も発売時期を前倒ししなければならなかった出来事が起きていたのです。

 

 

~つづく~

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