ど~も、ヘアコンタクト開発担当です。
※前回から引き続きの内容になります。
山手線の某駅に到着。
この機を逸したら後は無いぞと心に刻み、業界のことも含めて理解してもらうために新商品の部材サンプルだけでなく毛髪製品を一通り持参したバッグを抱えて、駅に直結したツインタワーのオフィス棟へと入っていきました。
エレベーターでフロアを数階上がり、受付を通って応接室へと通されます。
すぐに2人の男性が入ってきて挨拶を交わして名刺交換。
1人は企画室のマネージャーで、もう一人はその上司の部長です。マネージャーの方が電話対応していただいた人でした。
いつも通り自社の紹介を終え、カツラの説明からスタートします。
実物のカツラを見せながら、使用されている材料を一つ一つ説明していきます。
次にカツラの製造方法へと話を進めていきます。
また増毛や植毛(当社では扱っていません)などカツラ以外の毛髪関連商品も併せて説明し、同業他社の商品のことも話しつつ毛髪業界の現状を理解してもらうことから始めました。
その間、2人はかつらを実際に手に取って興味津々に見ていました。
そうなんです。購入した人(購入しようと思った人)、もしくは業界に関わっている人以外は物としてのカツラに触れる機会が、ほとんどありません(使っているのでは?と思われる人の姿はみたことがあるかもしれませんが・・・)。
カツラを見ていたマネージャーが「思っていたより自然ですね」と。
きれいにセットされた新しいカツラはとても良くできています。
そしてここから本題へと入っていきます。
ヘアコンタクトを開発するきっかけになった、円形脱毛箇所にだけに使用できるカツラが無いことやカツラは触ると使用していることが分かってしまうこと。
カツラはある程度ヘアスタイルが固定されて変えられないことやどうしても作ることができないヘアスタイルがあるなど、実際の頭髪とは埋められない差があるといった細かい点の理解もしてもらうように説明を続けました。
この後に話す新製品ヘアコンタクト開発の目的や製品特性は、現状の毛髪商品を理解いただかないと、その違いや革新性が伝わらないのです。
ヘアコンタクトに使用する予定のベース素材を見せながら、このシートに髪を植毛することで頭皮と一体化し、全く毛のないところに髪の毛が地肌から生えているかのような状態が作れること。自毛のように髪形を自由に作ったり変えたりできること。
新商品が持つ独自性、従来の毛髪商品にはできない頭髪の再現性等を語ったのです。
言葉でしか表現はできませんでしたが、なんとか新たな商品の可能性を感じてもらうことはできました。
そして、肝心の粘着剤供給についての話へと進んだのですが、残念ながら供給方法としては以前に話をしてきた会社と同じ基材と言われるシート素材に塗布された形態が基本でした。
やはりだめなのか・・・しかし、、
このまま終わるわけにはいかない!
何としても協力を取り付けたい!
そこで、一切口外することのなかったヘアコンタクトの製造方法について話すことにしたのでした。
次回に続く…