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かつらの毛量について 「髪レポ」シリーズ Vol.15

以前「ヘアコンタクト」と「増毛」の毛量に関して記事にしましたが、今回は「かつらの毛量」についてお話をしたいと思います。

かつらの毛量について

≪かつらの毛量はかつらの部位によって異なる≫

「かつら」には、大きく分けて「フロント」「分け目」「サイド」「バック」など部位がいくつか分かれて毛量の配分がなされていて、一番気になる「フロント」と「分け目」は自然な毛量感が求められます。

「サイド」や「バック」など「自毛」となじませる事が必要な個所は、毛量の適切なコントロールが必要です。

毛量が少なすぎると、自毛と分離したり不自然に分かれてしまって見た目に良くありません。

逆に多すぎると、ヘアスタイル全体のバランスやシルエットが悪くなってしまいます。

「かつら」の総重量を多くしないためやメンテナンスをしやすくする為にも、不必要な場所は極力毛量を少なくした方が良いので、「分け目」と「サイド」や「バック」の間の場所は毛量を少なくすることが多いです。

≪毛の多さと、密度の濃さは異なる≫

以前の記事でもお伝えした事がありますが、「かつら」に関しても、毛量を多くするのと密度を濃くするのでは意味合いが違います。

少ない本数の毛束を細かい密度で植毛するのと、沢山の本数の毛束を粗い密度で植毛するのではそれが同じ重量の毛を使用したとしても、「かつら」の完成度に違いが生じます。

前者は、作製時に工数が多くかかりますからコストが高くなります。逆に後者は、同じ毛量をだすのでも工数が少なくてすみます。

分け目の場所などは、周りからの見た目の自然さが最大限求められるので、自然な植毛が必要です。

自毛が地肌から生えている密度になるべく近く、一つの毛穴から出ている本数も出来るだけ同じにします。

通常自毛は、一つの毛穴から2本~4本生えているのが普通ですから、「かつら」の植毛方法も少ない本数を使って「シングルナッティング植毛」や「半シングルナッティング植毛」などを用います。

現在では、植毛の結び目を見せないようにメッシュを複数使用して「引き抜き植毛」という植毛方法を分け目に施す事が多くなってきています。

≪ベース(メッシュ)による違い≫

「かつら」のベースに用いる「メッシュ」によっても毛量感は異なります。

目の粗い「メッシュ」を使用した「かつら」は、沢山の毛束を植毛しないと毛量感が出ません。

自分の自毛を「メッシュ」から引き出して使う「かつら」などが、この手の商品ですね。

逆に目の細かい「メッシュ」には、沢山の毛束を植毛すると不自然なボリューム感が出てしまいます。

植毛箇所の選択の幅がありますので少ない毛束での自然な植毛が可能です。

「メッシュ」には様々な種類の形状や素材があり、「かつら」の毛量感や毛の流れ方などに違いが出ます。

同じ「メッシュ」を使用するとしても、メッシュのどの位置に植毛をするのかで毛量感や毛の流れに違いが生じます。

同時に複数の「かつら」を同じ仕様で作製してもヘアセットの違いが出るのはこれらが原因の場合もあります。

この他、「かつら」をカットする際に梳きばさみを使用しますが、この梳き方によっても毛量感に違いが出ます。

≪大事なのは「自然な毛量」≫

お客様からのご要望で多い事のひとつは、「自然な毛量にしてほしい」という事です。

「かつら」のオーダー時と納品時には専門の「知識・経験・技術」が重要ですね。

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