ど~もヘアコンタクト開発担当です。
前回お話させていただいた超極薄ベース素材についてほんの少し追加で。
ヘアコンタクトの最大の特徴である見た目の自然観に関しては、このベース素材が重要な役割を持っています。
ヘアコンタクトを発売してからも自然さの追求は継続的に行っており、現在ヘアコンタクトのハイクラス商品であるヘアコンタクトグランには、より高い自然さをもった新しいベースフィルムを採用しています。
さて、今回からは上記のシートに植毛したものを頭皮等に密着させる素材についてお伝えさせていただきます。
当社では肌にピタリと密着するので吸着剤と呼んでいるのですが、今回の説明では粘着剤というわかりやすい(一般的な)言葉を使って進めさせてもらいます。
そして、この粘着剤の開発が困難に困難を極めたのです。(何回言うねん!と言われそうですが、もちろん他の開発も大変だったのですが、本当に本当に大変だったんです。ハイ!)
まずは、改めてヘアコンタクトの使用方法を簡単にご説明させていただきます。
0.03㎜の極薄シートに髪の毛を植毛したものを直接頭皮等の肌に直接貼付させます。
密着させた後は、そのままシャンプーすることも整髪剤を付けてヘアスタイルを整えることも問題ありません。
そして、直接頭を触られたとしても気づかれることはまずありません。
髪をグッと掴まれ引っ張られても大丈夫(本当に引っ張られると普通に痛いです)。
というわけで粘着剤開発の序章、スタートです。
絆創膏に毛を生やして装着する今までのかつらには無い超極薄毛髪商品(何度もすいません)がコンセプトですから当然出来上がった製品を直接皮膚に張り付けるための素材が必要です。
かつらの装着方法で最もポピュラーなのは金属もしくは樹脂素材でできたピンと呼ばれるもので自毛を挟むことで固定させます。
また両面テープ、接着剤などをカツラの裏側に貼る、もしくは塗って貼り付ける方法があります。
その他としてかつらの縁と自毛を絡ませるように編み込んで固定するなどがあります。
ヘアコンタクトの場合は両面テープや接着剤という従来の方法を用いることは考えられるのですが求めている商品特性からすると問題がありました。
一般的な両面テープは基本的に基材と言う薄いシートの表裏に粘着剤をコーティングして作られています。
この基材というシートが問題なのです。
なぜダメなのか、と言いますと前回のブログで説明させていただいた超極薄シート。伸縮性があって肌を透過して透湿性もある0.03㎜という薄さが特徴なのに両面テープを使ってしまうと基材シートの影響を受けてしまい。本来の特性が無くなってしまうのです。
また、かつら用の接着剤(チューブ式もしくはガラス瓶等に入ったものを指や細い刷毛で塗る)を裏面に使う方法では厚みを均一に薄くすることは、ほぼほぼ不可能ということなので、またまた超極薄という特徴が…
というわけでやはり【既存の物を使って】が適用できず、こちらも独自に作り出さなければならなくなったのです。
次回、“驚愕!素人の極み、難題山積み?”をお送りします。