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ヘアコンタクトの歩み(21)~究極の密着素材~

新しい製品の幕開け~究極のヘアアイテム~

ど~も、ヘアコンタクト開発担当です。

 

ヘアコンタクトの開発経緯については以前にお話ししました通り、製造開発部門以外ではほんの一部の人間しか知ってはいませんでしたが、それほど大きな会社ではありませんので新商品が開発されているという情報は、ほとんどの社員が知っていました。

ということで、各店から集まった社員へ完成品のお披露目となりました。

 

開発経緯と製造工程から説明を始めます。

苦労してようやく実らせたヘアコンタクトなのですが、ファーストリアクションはとても薄いものでした。

最初に見せたヘアコンタクトは平らなシートに全く手を加えていないストレートな髪の毛が植わっているだけだったので、かつらのように立体的な形状になったものに比べると頭に装着したイメージが湧きにくかったこということがあったのかもしれません。

技術スタッフの目の色が変わったのは、開発時の検証等で活躍してくれた製造部の社員モデルの頭部への装着デモンストレーションが始まった時でした。

各店の技術スタッフは日々、お客様の希望に合わせて自らの手でカツラや増毛を仕上げていくために髪を切ったりセットしたりしているので、製品そのものよりも自分たちがどのように仕上げていくことができるのかということ、どのような技術が必要になるのかといったことへの関心が強いことの現れでした。

ヘアコンタクトを仮仕上げして、頭部へ装着し仕上げていく様子を見入っていたのでした。

 

 

そして仕上がった時点では皆が社員モデルの周りに集まり、出来上がった髪を見ながらデモンストレーションを行った技術者へ矢継ぎ早に質問を投げかけていきます。

癖付けのコツは、ヘアアイロンの温度は、頭皮へ貼る時の注意は、などなど。

そうした質疑応答をしながら改めて生え際や自毛との境目を間近で見て触って、その自然さにようやく感心した様子でした。

社内向けプレプレゼンテーションは終了。

 

開発期間の長さとこの時に至るまでの様々な困難を乗り越えてきた経緯を振り返るとホッとしたというのが本音でした。

とはいえこれから世に出していくのですから、まだまだモチベーションは衰えていません。

しかし一方で社内プレゼンテーションに出席していた社員の反応は想像していたものに比べると何となく盛り上がりに欠け、ヘアコンタクトという新しい商品のインパクトは、思ったほど大きくはないのかもしれないという不安がよぎったのでした。

 

~続く~

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