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ヘアコンタクトの歩み(23)~究極の密着素材~

新しい製品の幕開け~究極のヘアアイテム~

 

ど~も、ヘアコンタクト開発担当です。

 

発売を急遽前倒ししなければならかった訳とは…競合他社が新製品を出したから。

そんなことは日常茶飯事ではないかと思われるかもしれませんが、この時ばかりは違ったのです。

 

他社が打ち出した新製品はヘアコンタクトの最大の特徴である自然な生え際を見せる映像を使って生え際を前面に打ち出したプロモーションであり、当初我々が考えていた見せ方に非常によく似ていたのでした。

他社が打ち出した商品はあくまで従来からある薄いカツラであり、ヘアコンタクトの類似商品ではなかったのですが、イメージが先行されてしまうと「2番煎じ」ととられかねない。

その他社CMはヘアコンタクトの情報が社外に漏洩したのではと疑いたくなるタイミングとプロモーション内容でした。

しかしそんなことを言ってはいられません。

社運をかけた新商品ですから何としてもセンセーショナルなスタートを切らなければならなかったのです。

 

そこで、テレビコマーシャル制作とメディア向けに商品発表記者会見を我が社で初めて行うことにしました。

しかし時間的な余裕はありませんからすべてが突貫作業です。

今だから話せますが、生産拠点の準備も元々の発売に合わせて進めていたので広告撮影及び記者会見を行う時点では製造ラインはたった1本しか稼働できていませんでした。

この生産ラインも実生産へ向けての検証作業を並行しながら行う試験ラインでしたので本格的な生産ができるラインは1本もありません。

雑誌広告等のスチール撮影やテレビCM撮影は早めに始動していたため、準備する時間があったのですが、急遽決まった記者会見の時は会場で行うデモンストレーション用のヘアコンタクトをあわてて準備することに。

更に植毛機の具合が悪く予定通り上がらず、前日の夜に工場で待機して徹夜で修正を行いながら当日の未明に出来上がったヘアコンタクトをお台場のホテル会場へ直接車を飛ばして届けるという事態になってしまいしました。

 

 

さて、テレビコマーシャルの映像はどのようなものになったかと言いますと、まずは一般的なビフォア・アフター(髪の少ない状態とヘアコンタクトで増やした状態の比較)を見せ、そこからカツラではできない「髪に櫛を入れてそのまま髪の分け目を左右逆転」させる。

その後オールバックに変えるヘアスタイルチェンジを連続で見せ、そのままシャンプーまで行います。

更にスキンヘッドのモデルの真ん中にそそり立ったモヒカンを作り、その髪をアップのままバリカンで刈るという当初の構想とは違い、生え際だけに特化せずにカツラではできないヘアコンタクトの特徴を映像で表現したのでした。

 

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